ほしいもは平切りの干しいもから、さつまいもを丸々天日干ししたほしいも”丸いも”まで形もさることながら、さつまいもの産地別によっても味が異なります。今回は、ほしいもをつくるといったら茨城県産の「紅はるか」と干しいも業者さんも口をそろえていう品種に絞り、個人的におすすめする人気の干しいもを紹介します。
本当においしい干しいもを食べたい!といった時に数ある干しいもの種類の中から選ぶのは私も大変なので、迷ったときはこれ!という楽天市場やAmazonなどのレビューやランキングを参考にして選びぬいた干しいもを厳選しました。
目次
干しいもといったら茨城県産の「紅はるか」?
茨城県を代表する特産品で「納豆」を思い浮かべる人も多いかと思いますが、実は「ほしいも」も有名な特産品なんです。その全国シェア率はなんと9割以上を誇っているそうです。
県内でも特にほしいもづくりが盛んなひたちなか市や鉾田市といった地域は、海側に面しているため、ミネラルを多く含んだ潮風が入り込み、それにくわえ冬期の長い晴天から、さつまいもの生育に適した土壌が整っているそうです。
そんな地域の干しいもで、よくみかける品種が「紅はるか」。食べてみると強い甘さにもかかわらず後口はすっきりした感じの上品な甘さを感じさせてくれます。果肉の色は黄白色で、やや粉質で、加熱するとしっとりとした食感に成り、焼いた時の甘さはあの安納芋とも比較されるほどで、非常に甘く美味しい焼き芋の資質をそなえています。
紅はるかは2007年頃に開発された新しい品種のさつまいもだそうで、今最も流通している干し芋なのではないかと思います。黄金、こがね○○の干し芋と売られている商品はたいてい紅はるかが使われています。蒸しいもの糖度が高く、甘味が強くておいしい品種です。
ほしいもの色の違いは?「紅はるか」はきれいな黄金色
干しいもはさつまいもだけが原材料の加工品のため、お砂糖も保存料も添加物も使われていないものがほとんどです。そのため、もともとのさつまいもの性質がそのまま商品に反映されます。あまみであったり、柔らかさ、遷移の多さなどそれぞれ異なりますが、一番の違いは色の違いです。
特に昔から干しいもとしてつくられていた品種「いずみ」や「玉豊」などは黒っぽい色に仕上がります。中でも、安納芋や紅はるかのような品種は、ふかした状態でも非常に黄金色が美しいことから、干し芋にしてもその色がそのまま特徴的にのこります。紅はるかの場合には、それを干し芋にしても焼き芋にしても、それなりの味わい、甘みが出るのです。
ほしいものタイプは2つある
平干し![]() みなさんが一般的に見るほしいもの定番の形といえば平干しの干しいもですよね。ちなみに、白い粉がふいているのは糖分が表面に浮き出て結晶化したもので、甘く美味しいほしいもの証です!安心してご賞味ください。平干しは扱いやすく、ストーブの上やオーブントースターでちょっと加熱するとグッと甘みが増して美味しくなります。 |
丸干し![]() ご当地ほしいもと言えば、蒸した芋を丸々干した丸ほしいもです。平干しに比べ厚い分、乾燥にかかる期間が2倍~3倍もかかるため生産量は極めて少なく、平干しよりも希少で高価です。ですが手間がかかる分、とびっきりの甘さと柔らかさを楽しめます。特に水分量の多い内側はねっとりとした独特の食感が楽しめ、よりさつまいもの濃厚な甘さを楽しめるとほしいも好きには人気です。 |
茨城県産の「紅はるか」に厳選!甘くてしっとりおすすめの人気ほしいも10選
定番の食べやすい干しいも:平干し編
①「石焼きいも屋さん」が作った甘さが熟成された干し焼き芋
素材の旨味を引き出す技を熟知した、「石焼きいも屋さん」が作った干し焼き芋。熟成した紅はるかを丁寧に焼き上げスライスし、風味や食感を残しつつ干すことで、旨味を極限まで引き出しているそう。茨城県さんの紅はるかを使用した、完全無添加・無香料・無着色のこだわりぬいた逸品。
②柔らかくしっとり甘い干しマンゴーみたいな美しい干しいも
かなり柔らかで、手に持つと重さで曲がるような紅はるかの干し芋です。見た目はドライフルーツのマンゴーより少し大きいくらいで、食感はややねっとりしています。糖度が高い熟成された干しいもって、1枚1枚くっついていることが多いんですが、その見た目通り甘さは十分。見た目も黄金色できれいなので、ついついて手をのばしたくなる逸品です。
③大洗のミネラルたっぷりの土壌で育ったしっとり柔らかスイーツ干しいも
大洗町有名産直市場売上No.1干しいも。天日干しでじっくりと仕上げた茨城県産「紅はるか」の干しいもは、機械で乾燥させたのとは一味ちがう甘さが十分に引き出された干しいもになっています。日照が長い地域で天日干しされたからこそ、甘みがひきたつやわらかくもっちりとした食感の干しいもとなっています。
④焼き芋やさんが作った極上の甘さの干しいも
芋やすさんが作っている干しいもは、「焼き芋で感動してもらいたい」という想いから2005年に茨城県で生まれた「焼き芋専門店」だそうです。「焼き芋」を少しでも広めたいという気持ちから、焼き芋の香ばしさ・甘さを活かしたハーフドライ製法により、しっとり仕上げた干しいもを仕上げています。
⑤贈答用にもおすすめ!黄金色のねっとりしっとり干しいも
小袋に入っているので、食べ過ぎることもなくちょうどいい内容量です。口の中でしっかり存在感のあるグミのようなしっとり食感で、甘さもほんとうにお砂糖が使ってあるのでは?と思うほど。値段がはそこそこ高いからこそ、しっかりと作られいることを感じます。ねっとりした生な感じより、またちょっと乾いた干し芋をトースターで焼くのが最高です。
ちょっとリッチに気分を変えて:丸干し編
⑥自然な甘みとコクのあるうま味しっかり干しいも
丸干しいもを食べたことがない方は、食べるまえは食感はかたいのかな?と思う方もいるかもしれませんが、食感はほどよく柔らかく歯ごたえもある食べごたえ!丸干しでも変わらない紅はるかの甘味、旨味、食感に驚きです。
⑦透き通るような黄金飴色の干しいも
想像以上に柔らかく滑らかな食感の干しいも。丸いもで気になるところの繊維の感じがほとんどありません。とろっとなめらかな羊羹やバナナのような感じの食感に仕上がっています。甘みも程よく、ついつい食べすぎてしまう干しいもです。
⑧ほしいも直売場からお届け!ボタンアメのような甘みのある干しいも
ほしいも直売場の長砂農園さんでは、有機栽培でサツマイモを育てて、有機干し芋にしています。直売場だからこそできる、“できたてほしいも”を“できたてすぐ”にお届けしてくれます。干し芋は仕上がってからも熟成していくほど甘みがまし、どんどん美味しくなります。仕上げ後に、さらに熟成させた「熟成ほしいも」をお届けしています。食感までボンタンアメのようです。表面から中心まで、同じようにやわらかい食感です。甘さはさらに凝縮されていて、ボンタンアメよりも甘みを感じます。
⑨茨城県ひたちなか産!蜜芋として人気の干しいも
蜜芋として人気の茨城県ひたちなか市産のサツマイモ「紅はるか」を丸ごと干しいもにした「紅はるか 丸干しいも200g×2袋」をお値打ち価格にて提供しています。しっとり・もっちりとした食感、凝縮した蜂蜜のような濃厚な甘味の干しいもです。オーブンやレンジで加熱するとさらに甘さが増しおいしくお召し上がりいただけます。
⑩もっちり人気急上昇中の干しいも
小袋パックなので、ちょっとしたプレゼントやギフトにもおすすめ。もっちりとねっとり甘く、見た目もきれいな干しいも。作りたてのようなので粉は吹いていませんが、きれいな黄金色と、もっちりしたやわらかい触感、お芋の自然な甘みで、ついついおいしくて食べ過ぎてしまいます。
さいごに
他の品種のサツマイモの干し芋と違って、干し芋産地以外の紅はるか干し芋も甘みがあります。しかしながら、だからといって紅はるかに潜在している美味しさを十分に引き出しているということとは別問題です。それは、干し芋産地でも見受けられます。紅はるかの素性の良さを受けて多くの農家が紅はるかを作付けしていますが、平均的には高品質の紅はるか干し芋ができていますが、やはり原料芋の生産方法と干し芋の加工方法で、千差万別の紅はるか干し芋が仕上がります。
紅はるかは鹿児島や静岡など、それぞれの産地でもとれるため、食べ比べてみるのもの面白いかもしれません。